ドバイのWi-Fi・VPN環境|2026年最新状況【図解あり】

1-1 ドバイで使える3つのネット接続方法と特徴
ドバイでインターネットに接続する方法は、SIMカード、eSIM、レンタルWi-Fiの3つです。
特徴と適した利用者を比較すると以下の通りです。
| 接続方法 | 特徴 | 適した利用者 | 入手方法 |
|---|---|---|---|
| SIMカード | 空港で即日購入可能 カバー率100%の高速通信網 プリペイド/ポストペイド選択可 |
短期旅行者 長期滞在者(ポストペイド) |
空港カウンター 通信事業者店舗 SIMロック解除必須 |
| eSIM | 日本で事前購入可能 物理SIM不要 QRコードで即開通 |
事前準備重視の旅行者 eSIM対応端末保有者 |
オンライン購入 メールでQRコード受信 現地Wi-Fiで開通 |
| レンタルWi-Fi | 複数デバイス同時接続可 家族・グループでシェア可 到着後すぐ使用開始 |
家族旅行者 複数端末利用者 短期ビジネス出張者 |
空港カウンター 事前オンライン予約 デポジット必要 |
出典:TDRA(UAE電気通信規制局)2023年統計、各通信事業者公式情報(2026年1月時点)
国内には2つの主要通信事業者が存在し、第三の選択肢も利用可能となっています(*1)。これらの事業者は全土で高速通信網を展開しており、移動体通信のカバー率は100%に達しています(*2)。
5G通信網の普及も進んでおり、人口密集地域における5Gカバー率は97.03%を記録しています。2023年時点でUAE全体のモバイル契約数は約2,218万件、固定ブロードバンド契約数は約377万件に上り、通信インフラは世界トップクラスの水準です。
短期滞在者にはプリペイドSIMやeSIMが便利で、長期滞在者や家族での移住にはポストペイドプランとホームWi-Fiのセットが一般的な選択肢となります。
1-2 ドバイでVPNが必要になる理由と規制の実態
ドバイを含むUAEでは、VoIPサービスに対する規制が実施されています。
インターネットガイドラインによると、ライセンスを持たないVoIP通話機能は利用が制限されており(*3)、WhatsAppやFaceTime、Skypeの音声・ビデオ通話機能は接続できません(*4)。一方で、メッセージ機能や画像送信は問題なく利用可能です。
代替手段として、ライセンスを付与されたBotim、C’Me、Microsoft Teams、Zoomなどのサービスは利用できます。これらの制限は、UAEの通信事業者が提供する通信サービスを保護する目的で設けられています。
VPN技術自体は違法ではなく、2016年8月の公式声明では企業や金融機関が業務目的でVPNを使用することは認められていると明言されています(*5)。ただし、2021年制定の連邦法令により、VPNを不正な目的で使用することは禁止されています。
VPN使用の合法・違法の境界線と罰則は以下の通りです。
| 区分 | 使用目的・内容 | 法的根拠 | 罰則 |
|---|---|---|---|
| ✓ 合法 |
● 企業内ネットワークアクセス ● 金融機関の業務目的使用 ● 個人セキュリティ・プライバシー保護 |
2016年8月TDRA公式声明 「企業・機関のVPN使用を制限する法律はない」 |
罰則なし |
| ✗ 違法 |
● VoIP規制の回避 (WhatsApp・Skype通話等) ● 犯罪の実行または助長 ● 証拠隠蔽目的のIP操作 |
連邦法令第34号(2021年制定) サイバー犯罪規制法 |
罰金: 50万〜200万AED (約2,000万〜8,000万円) +拘禁刑 |
出典:TDRA公式声明(2016年8月)、UAE連邦法令第34号(2021年)
1-3 旅行・移住・駐在それぞれに最適な通信環境の選び方
滞在期間と用途により、最適な通信手段は異なります。
滞在期間別の最適な通信環境とコスト目安を比較すると以下の通りです。
| 滞在期間 | 推奨方法 | コスト目安 | 特徴・選択理由 |
|---|---|---|---|
| 短期旅行 (1週間程度) |
ツーリストSIM または eSIM |
49 AED〜 (約1,960円〜) 2GB〜選択可 |
● 空港で即日購入可能 ● 到着後すぐ使用開始 ● 手続きが簡単 |
| 中期滞在 (1〜3ヶ月) |
プリペイド 月額プラン |
49〜299 AED/月 (約1,960円〜 1万1,960円/月) |
● コスパ最良 ● データ容量選択可 ● 期間割引あり |
| 長期滞在 駐在 (6ヶ月以上) |
ポストペイド + ホームWi-Fi |
250 AED/月〜 (約1万円/月〜) セット契約 |
● 家族利用に最適 ● 無制限/大容量 ● 自宅+外出で完結 ● ビデオ会議対応 |
出典:Etisalat、du公式料金プラン(2026年1月時点)、1 AED = 約40円で換算
短期旅行では空港で購入できるツーリストSIMが最も手軽で、1週間程度の滞在なら49AED(約1,960円)からのプランが利用可能です。データ容量は2GBから選択でき、到着後すぐに使用開始できる点が利点です。
中期滞在の場合、1ヶ月から3ヶ月のプリペイドプランが経済的です。月額49AED(約1,960円)から299AED(約1万1,960円)の範囲でデータ容量を選択でき、期間に応じた割引プランも提供されています。
長期滞在や駐在の場合は、月額250AED(約1万円)からのポストペイドプランと自宅用ブロードバンドのセット契約が推奨されます。家族での利用やビデオ会議が多い場合、無制限または大容量のデータプランを選択することで、通信制限を気にせず快適に利用できます。
ドバイのSIM・eSIM・レンタルWi-Fi料金表

2-1 SIMカード・eSIMの料金相場【1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月別】
1ヶ月プランの料金は、データ容量により大きく異なります。
主要3社のSIM・eSIM料金プランをデータ容量別に比較すると以下の通りです。
| 通信事業者 | プラン期間 | データ容量 | 料金 |
|---|---|---|---|
| du | 28日間 | 2GB | 49 AED (約1,960円) |
| 6GB | 99 AED (約3,960円) | ||
| 10GB | 139 AED (約5,560円) | ||
| 20GB | 189 AED (約7,560円) | ||
| Etisalat | 28日間 | 2GB | 49 AED (約1,960円) |
| 8GB | 125 AED (約5,000円) | ||
| 22.5GB | 200 AED (約8,000円) | ||
| Etisalat 年間プラン |
28日×13回 (約12ヶ月) |
1GB/月 | 月額換算 217.14 AED (約8,686円) |
| 5GB/月 | 月額換算 433.33 AED (約1万7,333円) | ||
| 10GB/月 | 月額換算 866.66 AED (約3万4,666円) | ||
| Virgin Mobile | 28日間 | 14GB | 239 AED (約9,560円) |
| 50GB | 449 AED (約1万7,960円) | ||
| 100GB | 747 AED (約2万9,880円) |
出典:du、Etisalat、Virgin Mobile公式料金プラン(2026年1月時点)、1 AED = 約40円で換算
最も低価格で始められるのはdu・Etisalat共通の49AED/2GBプランで、大容量が必要な場合はVirgin Mobileの100GBプラン(747AED)、長期滞在ならEtisalat年間プラン(月額換算217.14AED〜)が最もコストパフォーマンスに優れています。
3ヶ月から6ヶ月の中期滞在では、Etisalatの年間プラン(28日周期×13回)が経済的で、長期契約による割引が適用されるため単月契約より割安です。eSIMも同様の料金体系で提供されており、物理SIMカードの受け取りが不要な点が利便性を高めています。
2-2 レンタルWi-Fiの料金相場【短期・長期プラン比較】
ドバイ国際空港の公式パートナーでは、複数のレンタルWi-Fiプランを提供しています。
短期プランでは4日間2GBで140AED(約5,600円)、7日間6GBや7日間10GBなどのパッケージが用意されています(*8)。空港の到着エリアにあるカウンターは24時間365日営業しており(*9)、深夜到着便でも受け取りが可能です。
長期プランの料金は業者により異なりますが、7日間の無制限プランでは1,000AED(約4万円)以上が一般的です。追加日数は1日あたり10AED(約400円)の標準レートで延長できます。
すべてのレンタルには250AED(約1万円)の返金可能なデポジットが必要です。複数人でシェアする場合や、複数デバイスを同時接続したい場合は、レンタルWi-Fiが経済的な選択肢となります。
2-3 コスパで選ぶならどれ?滞在期間別のおすすめ
1日から3日の短期滞在では、レンタルWi-Fiが最もコストパフォーマンスに優れています。複数のデバイスで共有できるため、家族やグループ旅行では1台で全員がインターネットを利用でき、到着後すぐに使用開始できる利便性があります。
4日から14日の滞在には、ツーリストSIMが最適です。49AED(約1,960円)で2GBを利用できるため、1GBあたり約24.5AED(約980円)と割安です(*6)。
15日以上の滞在では月額プランの方が経済的で、データ容量あたりの単価が下がります。30日を超える長期滞在の場合、ポストペイドプランとホームWi-Fiバンドルの契約が推奨されます。
自宅では無制限のブロードバンド回線を使用し、外出時はモバイルデータを利用する形態が、通信費を抑えながら快適な環境を維持できます。
ドバイのSIM・Wi-Fi設定手順【到着後すぐできる】

3-1 空港でSIMカードを購入・設定する手順
ドバイ国際空港のターミナル1および3の到着エリアには、SIMカード販売カウンターが設置されています。これらのカウンターは24時間営業しており、深夜到着便でも購入可能です。購入時に必要なものは有効なパスポートとSIMロック解除済みの携帯端末のみです。
カウンターでプランを選択して支払いを済ませると、スタッフがSIMカードを端末に挿入してくれます。電源を入れると、1分から5分以内に自動でアクティベーションが完了し、SMSで通知が届きます。モバイルデータの設定も自動で行われるため、特別な操作は不要です。
設定が完了すれば、空港を出る前からインターネット接続が可能になります。
3-2 eSIMを日本で事前購入して現地で開通させる手順
eSIMは出発前に日本でオンライン購入できるため、空港でのカウンター手続きを省略できます。購入後すぐにメールでQRコードが送信されるため、渡航前に設定の準備を整えられます。ただし、アクティベーションはドバイ到着後に行う必要があるため、設定中はWi-Fi接続を確保してください。
iPhoneの場合、設定アプリから「モバイル通信」を選択し、「eSIMを追加」をタップしてQRコードをスキャンします。
Androidでは「設定」から「ネットワークとインターネット」、「SIMマネージャー」の順に進み、「eSIMを追加」を選択してQRコードを読み取ります。
アクティベーションは数分以内に完了し、モバイルデータ通信がすぐに利用可能になります。
3-3 レンタルWi-Fiルーターの受取から接続までの手順
レンタルWi-Fiルーターは、ドバイ国際空港のターミナル1および3の到着エリアで受け取ります。受け取りには有効なパスポートと250AED(約1万円)の返金可能なデポジットが必要です(*8)(*9)。18歳以上であることが利用条件となります。
ルーターを受け取ったら、電源ボタンを3秒間長押しして起動します。すべてのLEDライトが白色に点灯するまで1分から10分待ちます。ルーター本体の裏面にSSIDとパスワードが印刷されているため、その情報を使用してデバイスからWi-Fiネットワークに接続します。パスワードを入力すれば接続完了です。
追加料金は1日あたり10AED(約400円)で、返却時にデポジットが返金されます。
ドバイの無料Wi-Fiスポットと安全な使い方

4-1 ドバイで無料Wi-Fiが使える主要スポット一覧
ドバイでは公共交通機関や商業施設で無料Wi-Fiが広く提供されています。
ドバイメトロの全駅では60分間の無料セッションが利用可能です(*10)。ドバイ国際空港では全ターミナルで無制限の無料Wi-Fiが提供されており(*11)、パスワード不要で接続できます。
大型ショッピングモールでも無料Wi-Fiサービスが整備されています。主要なモールでは60分間の無料接続が可能です。
2025年6月には道路交通局が43の公共交通駅と259台の都市間バスに無料Wi-Fiを拡大しました。海上交通施設でもサービスが開始されており、移動中も継続的にインターネット接続が可能です。
4-2 公共Wi-Fi接続時のセキュリティリスクと対策
サイバーセキュリティ当局は2025年8月、公共Wi-Fiに関する重要な警告を発表しました。
2025年1月から8月の期間に1万2,000件以上のWi-Fi関連侵害が記録され、これはUAE全体のサイバー攻撃の35%を占めています(*12)。主なリスクには中間者攻撃、偽装ホットスポット、マルウェア配布、パスワードや銀行情報の窃取が含まれます(*13)。
公共Wi-Fi利用時の安全対策として、ネットワーク名を施設スタッフに確認すること、銀行取引やメール送信を避けること、ファイル共有やAirDrop、Bluetoothをオフにすることが推奨されています。特にリスクが高い場所は空港、カフェ、地下鉄駅、ショッピングモールです。機密性の高い操作を行う場合は、VPNを使用してデータを暗号化することが重要です。
4-3 無料Wi-FiでもVPN接続すべき理由
サイバーセキュリティ当局は2025年8月、公共Wi-Fi利用時の3つの安全対策を公式に発表しました。
その第一に挙げられているのが信頼できるVPNによる接続の暗号化です(*14)。VPNはユーザーのデジタル接続を暗号化し、第三者による情報傍受を困難にします。
公共Wi-Fiネットワークでは、通信内容が暗号化されていない場合、同じネットワークに接続している他のユーザーがデータを傍受できる可能性があります。VPNを使用することで、パスワード、銀行口座情報、個人情報などの機密データが保護されます。
公式推奨ではVPN使用に加えて、ブラウザの安全閲覧機能を有効化すること、機密性の高いアカウントへのログインを避けることも推奨されています。無料Wi-Fiの利便性を享受しながらセキュリティを確保するには、VPN接続が不可欠です。
ドバイで使えないサービスとVPN解決法
5-1 ドバイで規制されている通話・SNSアプリの実態

UAEでは規制により、複数のVoIPアプリの通話機能が制限されています。
WhatsAppの音声・ビデオ通話、FaceTime、Skype、Viber、Discord音声通話が接続できません(*15)。ただし、WhatsAppのテキストメッセージ、画像送信、音声メモ機能は正常に動作します。その他のSNSアプリでもメッセージ機能は問題なく利用可能です。
代替手段として、ライセンスを付与されたサービスが利用できます。Botimおよび C’Meは、通信事業者との有料契約が必要ですが、音声・ビデオ通話が可能です(*15)。また、Microsoft Teams、Zoom、Google Meetはビジネス用途で広く利用されており、これらのサービスは制限なく使用できます。
日本への国際電話が多い場合は、これらの認可されたサービスを事前に準備しておくことが推奨されます。
5-2 NetflixやYouTubeなど動画配信サービスの利用制限
NetflixはUAEで正式にサービスを提供しており、2025年8月時点で約45万2,445人の加入者が利用しています(*16)。2025年12月時点でプラン内容や料金に変更はなく、通常通り視聴可能です。
ただし、コンテンツライブラリは地域ごとのライセンス契約により異なり、UAE版は米国版と比較して約28%のコンテンツ数となっています。一部のタイトルはUAEの規制に準拠するため編集または削除されています。
YouTubeについては、2024年10月の調査でUAEとサウジアラビアで最も選ばれるプラットフォームという結果が出ています(*18)。現在、一般的なアクセス制限はありません。その他、Amazon Prime Video、Disney+なども利用可能です(*17)。
ドバイで使えるVPNサービスの選び方と比較ポイント

6-1 ドバイでVPNを選ぶ際に確認すべき3つの基準
UAEでVPNを選択する際に重要な基準は、難読化機能、サーバーネットワーク、通信速度の3点です。
難読化機能は、VPN通信を通常のHTTPS通信に偽装する技術で、通信検査システムを回避する能力を指します。UAEでは通信事業者による深度パケット検査が実施されているため、この機能の有無が接続の安定性に影響します。
サーバーネットワークでは、サーバー設置国の数と物理的距離が重要です。UAEから近い中東・ヨーロッパ地域にサーバーが多いサービスは、低遅延での接続が期待できます。
通信速度は特にストリーミング視聴やビデオ会議で重要で、基本回線速度の70%以上を維持できるサービスが望ましいとされています。その他、ノーログポリシー、AES-256暗号化、キルスイッチ機能、カスタマーサポートの充実度も、長期利用において考慮すべき要素です。
6-2 ドバイで実績のある主要VPNサービス5選の比較表
ドバイで実績のある主要VPNサービスの機能と料金を比較すると以下の通りです。
| サービス名 | サーバー数 展開国 |
平均速度 | 月額料金 (最安プラン) |
主要機能 |
|---|---|---|---|---|
| NordVPN | 7,400台以上 110カ国以上 |
192.79 Mbps (250Mbps回線) |
3.39ドル (約470円) 2年プラン |
● 難読化サーバー ● AES-256暗号化 ● ノーログポリシー |
| ExpressVPN | 3,000台以上 100カ国以上 |
122.89 Mbps (250Mbps回線) |
6.67ドル (約930円) 12ヶ月プラン |
● ステルステクノロジー ● 高速接続 ● 24時間サポート |
| Surfshark | 3,200台以上 100カ国以上 |
100+ Mbps 高速対応 |
2.19ドル〜 (約300円〜) 24ヶ月プラン |
● 無制限デバイス接続 ● 難読化機能 ● コスパ重視 |
| ProtonVPN | 1,900台以上 60カ国以上 |
90+ Mbps 安定接続 |
無料プランあり 有料: 4.49ドル〜 (約630円〜) |
● 監査済みノーログ ● 無料プラン提供 ● ブロック解除能力高 |
出典:各VPN公式サイト、独立系VPN比較サイトデータ(2026年1月時点)、1ドル=約140円で換算
最もコストパフォーマンスに優れるのはNordVPN(月額470円、192.79Mbps)で、最速はExpressVPN(122.89Mbps)、無制限デバイス接続が必要ならSurfshark、プライバシー重視で無料から始めたい場合はProtonVPNが最適です。
各サービスの選択では、通信速度、料金、難読化機能の有無、サポート言語を総合的に比較することが重要です。
6-3 滞在期間・目的別のVPNサービスの選び方
滞在期間により最適なVPNサービスが異なります。
1日から14日の短期滞在では、無料VPNまたは月額契約が経済的です。設定の簡便性と即時利用可能性を重視し、複雑な設定が不要なサービスを選択します。
1ヶ月から6ヶ月の中期滞在では、月額または四半期契約が推奨されます。コストと信頼性のバランスを考慮し、24時間カスタマーサポートがあるサービスが安心です。
6ヶ月以上の長期滞在や移住の場合、年間契約によるコスト削減が可能です。安定したパフォーマンスと日本語サポートの有無が選択基準となります。
用途別では、ビジネス用途には高信頼性サービス、予算重視なら無制限デバイス接続が可能なサービス、プライバシー重視なら監査済みポリシーを持つサービスが適しています。
ドバイ移住者向けVPN設定手順【iPhone・Android別】
7-1 iPhone(iOS)でのVPN設定手順【アプリ版・手動設定】
iPhoneでVPNを設定する最も簡単な方法は、App StoreからVPNアプリをダウンロードする方法です。
アプリをインストール後、アカウントを作成またはログインし、VPN構成の許可を求められたら承認します。その後、接続ボタンをタップするだけで使用開始できます。
手動設定を行う場合は、設定アプリから「一般」、「VPNとデバイス管理」、「VPN」の順に進みます。「VPN構成を追加」をタップし、プロトコルを選択します。iOSではIKEv2が推奨プロトコルで、標準搭載されています。
その他IPSec、L2TPも選択可能です。サーバーアドレス、リモートID、認証情報を入力して「完了」をタップし、VPNをオンに切り替えれば接続完了です。
OpenVPNやWireGuardを使用する場合は専用アプリが必要です。
7-2 AndroidでのVPN設定手順【アプリ版・手動設定】
AndroidでもアプリベースのVPN設定が推奨されます。
Google Play StoreからVPNアプリをインストールし、アカウントでサインインします。VPN構成の許可を求められたら承認し、サーバーを選択して接続ボタンをタップすれば使用開始できます。
手動設定の場合、設定アプリから「ネットワークとインターネット」、「詳細設定」、「VPN」の順に進みます。「VPNを追加」または「+」ボタンをタップし、VPN名、タイプ、サーバーアドレス、ユーザー名、パスワードを入力します。タイプはPPTP、L2TP/IPSec、IPSecから選択できます。
「保存」をタップ後、作成したVPN設定を選択して「接続」をタップすれば設定完了です。Android端末により設定画面の表示が若干異なる場合があります。
7-3 Windows・MacでVPNを設定する手順
Windowsでは、設定アプリから「ネットワークとインターネット」、「VPN」の順に進みます。
「VPNを追加」をクリックし、VPNプロバイダーで「Windows(ビルトイン)」を選択します。接続名、サーバーアドレス、認証情報を入力して「保存」をクリックし、「接続」を選択すれば設定完了です。
Macの場合、システム設定から「ネットワーク」を開き、「+」ボタンをクリックしてVPNを追加します。VPNタイプはL2TP over IPSecまたはIKEv2を選択します。サーバーアドレス、アカウント名、認証設定を入力し、「適用」をクリックした後「接続」を選択します。
Windows・Mac共に、各VPNサービスが提供するデスクトップアプリを使用する方が設定が簡単で、接続ボタンをクリックするだけで利用開始できます。
ドバイのVPN利用で注意すべき法律とリスク

8-1 UAEのサイバー犯罪法で禁止されているVPN利用とは
UAEでは2021年に制定された連邦法令第34号により、VPNの不正使用が明確に規制されています。同法第10条では、犯罪を実行する目的または証拠を隠蔽する目的でIPアドレスを操作することが禁止されており、違反した場合は暫定拘禁刑および50万AED(約2,000万円)から200万AED(約8,000万円)の罰金が科されます(*20)(*21)。
さらに第50条では、ブロックされた通信サービスやチャンネルへのアクセスも違法行為とされています。この場合、最低1年の拘禁刑および25万AED(約1,000万円)から100万AED(約4,000万円)の罰金が科されます。
違法とされるのは、VPNを使用して犯罪を実行すること、詐欺目的でブロックされたVoIPサービスにアクセスすること、麻薬密売・人身売買・ヘイトスピーチなどの重大犯罪を助長することです。
8-2 個人利用と商用利用の違い|罰金・罰則の実態
2016年8月に発表された公式声明では、企業がVPNを使用して内部ネットワークにアクセスすることを妨げる規制はないと明言されています(*5)。企業VPN、ビジネスセキュリティ目的、個人のプライバシーとセキュリティ保護を目的とした使用は合法です(*22)。
一方、違法とされる使用には、通信料金を回避するためのVoIP規制回避、ギャンブルサイトへのアクセス、ポルノサイトへのアクセス、犯罪の実行または助長が含まれます。
罰則体系は行為の重大性により異なり、犯罪目的のVPN悪用では50万AED(約2,000万円)から200万AED(約8,000万円)の罰金と拘禁刑、ブロックされたサービスへのアクセスでは25万AED(約1,000万円)から100万AED(約4,000万円)の罰金と1年以上の拘禁刑、ハッキングやデータ侵害では10万AED(約400万円)から50万AED(約2,000万円)の罰金と拘禁刑が科されます(*20)(*21)。
8-3 安全にVPNを使うための3つのルール
安全なVPN使用には3つの基本ルールがあります。
第一に、合法的な目的でのみ使用することです。2016年の声明により、企業ネットワークアクセス、ビジネスセキュリティ、公共Wi-Fi上での個人データ保護は認められています。これらの正当な用途に限定して使用します。
第二に、ブロックされたコンテンツやサービスにアクセスしないことです。VoIP規制の回避、禁止ウェブサイトへのアクセス、違法行為のためのVPN使用は明確に禁止されています。
第三に、信頼できるVPNサービスを選択することです。監査済みのノーログポリシーを持つ確立された企業、無料VPNを避けデータログや販売のリスクを回避すること、適切な暗号化規格を確保することが重要です。
2017年のガイドラインでは、UAEユーザー向けにISPフィルタリングを回避するVPNサービスのホスティングは厳格に禁止されています。
FAQ|ドバイ移住のWi-Fi・VPNよくある質問
- Qドバイで日本のアプリは使える?
- A
WhatsApp、LINE、Instagramなどのメッセージアプリは、テキスト送信や画像共有の機能は問題なく使用できます。
ただし、WhatsAppやLINEの音声・ビデオ通話機能は規制により接続できません。代替手段として、ライセンスを持つBotim、C’Me、Microsoft Teams、Zoomを使用すれば、音声・ビデオ通話が可能です。
- Qドバイの空港で無料Wi-Fiは使える?
- A
ドバイ国際空港では全ターミナルで無料Wi-Fiが提供されており、時間制限なく無料で利用可能です。
パスワードは不要で、ネットワークを選択して利用規約に同意すればすぐに接続できます。別の空港でも同様のサービスが提供されています。閲覧やメール送信には十分な速度が確保されています。
- QドバイでVPN使用は違法になる?
- A
VPN技術自体の使用は違法ではありません。
2016年の声明では企業や機関がVPNを使用することを制限する法律はないと明言されています。合法とされるのは企業ネットワークアクセス、ビジネスセキュリティ、公共Wi-Fiでの個人セキュリティ保護で。違法となるのはVPNを犯罪実行に使用する場合、コンテンツフィルタリングを回避する場合、犯罪証拠を隠蔽する場合のみです。
まとめ|ドバイ移住前のWi-Fi・VPN準備チェックリスト
ドバイでの快適なインターネット環境構築には、事前準備が重要です。
日本出国前に、VPNアプリのダウンロード、eSIMのオンライン購入検討、携帯端末のSIMロック解除確認、オフライン地図のダウンロードを済ませておきます。UAEでは一部サービスのウェブサイトが制限される場合があるため、日本での準備が推奨されます。
到着後は、空港でSIMカードを購入するか事前購入したeSIMをアクティベートし、信頼できる公共Wi-Fiのみに接続し、正当な用途でVPNを設定し、インターネット接続をテストします。長期滞在者は、自宅用インターネットを申し込み、必要に応じて登録を行い、雇用主を通じて企業VPNを設定し、VPN使用の法的境界を理解しておくことが重要です。
UAEのモバイル契約数は約2,218万件、5Gカバー率は97.03%と、世界トップクラスの通信インフラが整備されています。適切な準備により、移住後も安全で快適な通信環境を確保できます。
▶︎ ドバイの通貨・両替・送金について、詳しく知りたい方はこちらもどうぞ
▶︎ ドバイの中心エリア・ダウンタウンの生活環境について、詳しく知りたい方はこちらもどうぞ
▶︎ ドバイでの移動手段(タクシーアプリ)について、詳しく知りたい方はこちらもどうぞ
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出典元
- *1 TDRA:「Internet Access Management Regulatory Policy (May 2025)」
- *2 TDRA:「TDRA Report on Digital Enablers 2023 (December 2023)」
- *3 TDRA:「Internet Guidelines – Prohibited Content Categories (April 2017)」
- *4 UAE Government Portal:「Telecommunications (January 2026)」
- *5 TDRA:「Telecommunications Regulatory Authority issues statement on the use of VPN (July 2016)」
- *6 du UAE:「Tourist SIM Plans (2025)」
- *7 Etisalat UAE:「Visitor Line Plans (January 2026)」
- *8 kitmytrip:「4G Pocket WiFi Rental (2026)」
- *9 Dubai Pass:「kitmytrip – 4G Pocket WiFi Rental (2026)」
- *10 RTA Dubai:「Free WiFi Initiative (June 2025)」
- *11 Dubai Airports:「Airport WiFi Service (2025)」
- *12 UAE Cyber Security Council:「Public WiFi Security Warning (August 2025)」
- *13 Dubai Police E-Crime Hub:「Public WiFi Safety Guidelines (September 2025)」
- *14 UAE Cyber Security Council:「Public WiFi Safety Recommendations (August 2025)」
- *15 TDRA:「Internet Guidelines – Prohibited Services (2017-2025)」
- *16 Gulf News:「Will my Netflix UAE membership change? 7 viewer questions answered (December 2025)」
- *17 FlixPatrol:「Top Streaming Services by Subscribers in the United Arab Emirates (August 2025)」
- *18 Google Official Blog (MENA):「Viewers in Saudi Arabia and UAE Choose YouTube as Their #1 Platform (October 2024)」
- *19 Multiple VPN testing platforms:「VPN Service Comparisons (2025-2026)」
- *20 Federal Decree-Law No. 34 of 2021:「Combating Rumours and Cybercrime (September 2021)」
- *21 Gulf News:「Beware: Dh2 million fine for misusing VPN in UAE (September 2024)」
- *22 TDRA:「Internet Guidelines (2016-2017)」



